京極夏彦
副題は「葉不見冥府路行」。「はもみずにあのよのみちゆき」とルビが振られている。副題が、歌舞伎っぽいなとまず感じた。 文庫本の末尾には、「特別対談 京極夏彦×松本幸四郎」が収録されている。 本作を読み、特別対談も読んだ後に、この読後印象記を書く…
「浅黒い指が白い頸に喰い込む」という一文から始まる。 ストレートにタイトルと響き合う冒頭文である。単行本で1081ページに及ぶ長編。主人公は土方歳三。そう、新選組副長となった人物。 一応、歴史小説・時代小説のジャンルに入るのだろう。 史実を元に、…
私が入手したのは、1999年9月に刊行された文庫本、第1刷。 本書のタイトルには「文庫版」という語句が冠されている。本作の後のページを見て、理由がわかった。『魍魎の匣』は1995年1月に講談社ノベルズとして刊行された。その後「文庫版として出版するにあ…
新聞広告によれば、本書がこのシリーズの完結編となる。シリーズ第4弾。 本署は「小説すばる」(2024年3月号~2024年8月号)に連載された後、2024年11月に単行本が刊行された。 第1作の『破暁』は明治20年代半ばという時点から始まった。弔堂で「高遠の旦那…
京極夏彦さんの最近の本を数冊読んだ。そこでこのデビュー作から読み始めてみることにした。読み通していけるか未知数だが、できるだけ出版の時間軸に沿って読んでみたい。時には近年の作品を挟みながら・・・・。 冒頭の表紙は手許の文庫本1998年9月第1刷の表紙…
このシリーズの『待宵』を最初に読み、そこから遡って本書を読んだ。連作短編集である。『破暁』に引き続き、本書にも6編の短編が収録されている。「小説すばる」(2014年9月号~2016年6月号)に掲載されたものが、2016年11月に単行本として刊行され、文庫…
最新刊第3弾の『書楼弔堂 待宵』を最初に読んだことから、このシリーズ第一弾に遡って読むことにした。短編連作集で6篇が収録されている。最初は各短編が順次「小説すばる」(2012年5月号~2013年8月号)に掲載され、2013年11月に単行本となった。2016年12…
書楼弔堂シリーズの第3弾! 第1・2作を読まずに、最近刊から読み始めてしまった。このシリーズは短編連作集である。本書にはこの短編シリーズの第13から第18の6編が収録されている。「小説すばる」(2017年2月号、2021年10月号~22年6月号の隔月)に各短編…